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2008.01.18 (Fri)

感想いろいろ

陰陽師 (13) (Jets comics)陰陽師 (13) (Jets comics)
(2005/09/29)
夢枕 獏、岡野 玲子 他

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陰陽師生成り姫 (文春文庫)陰陽師生成り姫 (文春文庫)
(2003/07)
夢枕 獏

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落ちてた時にお借りしていた漫画や本を読みましたので、その感想をv

陰陽師読みましたー以前途中まで読んでストップしてた作品だったので、今回は原作小説も含めて読めて嬉しい限りです♪博雅と晴明の仲良しコンビがやっぱり最強v博雅は本当に「いい漢」で光の存在というイメージです。優れた陰陽師でありながら、その能力の高さゆえに自ら闇を引き付ける晴明は親友の博雅にいつも救われてるんですね…この二人の作り出す空間がすごく心地よくてなんだか妖怪退治ってよりはすごくゆったりのんびりとしてて、雅な雰囲気が漂うのがこの作品の味なんだろうな。

当然ながら平安時代ってフィクションの中でしか知らないけど、イメージとして魑魅魍魎の徘徊する闇の時代っていうイメージがあります。鬼や妖(あやかし)が現世に現れて人を惑わしたり害を成す…でも一番恐ろしいのはその鬼や妖を呼び込む人の業や情念という気がします。

この作品でも己の業を捨てきれないで魔の世界に魅入られて自ら鬼になってしまった人がたくさん出てくるけど、恐ろしさよりも物悲しさを感じるんですよね…陰陽師として魔を調伏するのを生業としてる晴明だけど、どこか人間よりもあやかしの世界に気持ち的には近いものを感じてるんじゃないだろうか。
異能の人って言うのは、結局畏怖されて周りからは浮いてしまうものだし、実際自らの才能に嫉妬した兄弟子に疎まれたりするわけで…自分のそういう異質な部分をまったく気にせず受け入れてくれて、かつ自分に「光」を与えてくれる博雅は本当にかけがえのない存在なんでしょうね。

漫画のほうが最後のほうかなり感覚的な感じになってしまってちょっと判り難かったのが残念かな…岡野さん、今モーニングでベリーダンスものの作品描いてるんだけど、最後のほうまるきり同じ感じで、某掲示板で「続編」って言われてるらしい(笑)。

小説はやっぱり「鉄輪」の長編版の「生成り姫」が泣けました〜鬼になってしまった姫様に恋をした博雅がかわいそうだった。優しいけど、奥手な感じするもんな〜最初出会ったときにお互いの気持ちを知っていればよかったのですけどね(涙)。
人殺しや盗賊でさえ聞くと改心して涙を流すという博雅の笛の音を聞いてみたいなと思います。
映画は未見だけど、確かにこの世界を忠実に映画化するのは無理って気がするよ…私は小説版が一番好きですね。

アルカサル-王城- (12)アルカサル-王城- (12)
(1994/07)
青池 保子

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歴史ものが続きますが、これも面白かったー一気読みしちゃいましたv14世紀のスペインに君臨した「残酷王」ドン・ペドロが主人公です…馬に乗ってるお姿がかっこよかったのでこの画像でv

だいぶ前から連載してた気がするけど、雑誌の休刊でストップしてたんですねーこの作品(汗)。そのせいか終わりのほうがかなり端折り気味でムリヤリ感があるのが残念です…作者もどうやって結末つけるかはかなり苦労したんだろうなと思うんだけど、読者としてはやっぱりこういう壮大なお話は結末までじっくり描いてほしかったかなあと思う。長期連載ってモチベーションの問題もあるだろうからムズかしいけどね…。(割とそういう例多いですよね…長編って…)

以前「世界征服は可能か」を読んでた時に、独裁者って大変だなあ…と思ったんだけど、ドン・ペドロを見てるとほんと王様って大変だあ…と思います。自分が王になってそれが終わりじゃないもんね。外敵を撃退して王位を守って国の安定を図らないといけない。ほんとタフじゃないとやっていけないんじゃないか?と思います。
自分のタフさ+心から信頼できる重臣+愛する奥様と子供…って感じかなー(笑)。発ちゃんは大丈夫だろうか…とか思ったりして…奥様がしっかりしてるし有能な重臣もいるから大丈夫か(笑)。

外敵はもちろんのこと、自分の周りにいる王位簒奪を狙うものやら、裏切り者やらいっぱいいて心が休まるひまもない。本当に信用できる人間ってほんの一握りの重臣だけだし、家庭内も奥さんと愛人の確執にまで目を光らせてなくちゃいけなくて…(まあ最後のは自業自得なんですが…笑)

漫画のドン・ペドロは本当に精力的に頑張ってたな〜と思います。まさに生き急いだ感じで十代で即位してからは戦争や政治や浮気(笑)にと大忙しで…結果的に早死にしちゃったけどね…もっとも彼だけじゃなくてほとんどの人が30〜40代位で亡くなってるから当時としては平均的な寿命だったのでしょうか。女性だって16才で結婚してもう子供が何人もいる人も多かっただろうから…疫病や戦争もあったし、老人になるまで長生きの人ってすくなかっただろうね。太く短い人生だよなあ(汗)。

幼い頃正室の子で王位継承者でありながら父王に疎まれて遠ざけられてたせいか、奥さんと子供達をすごく愛して大切にしてた…っていうのが彼の人間的な側面で和ませられました。奥さんがすごくしっかりしてた良い女性だったなあ。この時代の女性はほんと政略結婚とか後継ぎを生むための道具にさせられてたと思うと痛ましいんだけど、それでもたくましく生きてる姿が感動的でした。
騎士道とか好きだから、侍従のカタブツ騎士、マルティン・ロペスとかマリアの兄や叔父達献身的な重臣、ロドリゲスとの主従の絆には萌えを感じましたね〜。振り回されつつも王様をすごく信頼してたのがツボだわv

終生宿敵だった義兄弟のエンリケとのお互いの「持てるもの」への嫉妬心と羨望…みたいなのもツボでしたね。エンリケはペドロが持つ生まれながらの王位継承権に執着してたし、ペドロはエンリケが自分を疎んじた父王の愛情を受けていたことに嫉妬してて…本当は誰よりも近い存在だったはずなんだけど、それ故に敵対せざるを得ない運命というか…ドラマチックだよね。
基本的に青池保子さんの男性キャラは皆外も中も漢っぽいから好みです〜v「エロイカ」の少佐もそうだけどv

弁護士のくず 6 (6) (ビッグコミックス)弁護士のくず 6 (6) (ビッグコミックス)
(2007/09/28)
井浦 秀夫

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この作品読んでると人間それぞれに立場が変わると見方も180度変わって見えるというか…片方だけの主張を聞いてるとものの善悪ってわからないものだなーといつも思います。多分九頭さんっていう弁護士としてはアウトローというか破天荒で異色なキャラクターを通して「今まで持ってる既成概念とか価値観を捨てて自由になれば、少し楽になるんじゃないか?」って事を言いたいんじゃないかなーって思う。

苛めの話が子供を育ててる身としては身につまされちゃったな…。大人も子供も色んな意味で強くならないとダメなんだろうね。ダメなことはダメ、嫌なことは嫌、間違ってることは間違ってるって言える勇気と広い価値観をもちたいものですよ。

テーマ : 漫画の感想 - ジャンル : アニメ・コミック

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*Comment

♪こんばんわ

だいぶネット落ちしていましてご無沙汰しております。メールありがとうございました。
『陰陽師』を読まれたのだなと思いいてもたってもいられずコメント失礼いたします(笑)
(博雅すきなのです…)
『陰陽師』は、本当に読みやすくて雰囲気があり、夢枕漠先生のあの行間のとりかたがとても好きです。
苔さんの感想を読んで、また膝をたたいてしまいました。(「そうなんだよ!」くらいな勢いで同意の意味です)文章力のない私にとってこうやって的確な感想を書いていただけるのはうらやましい限りです。
ちなみに私も漫画を読みましたが、確かに最後の方は哲学的というか抽象的というか、理解に苦しみました。小説の方が好きです。長々と失礼しました。
いそ太郎 |  2008.01.18(金) 23:00 |  URL |  【コメント編集】

♪コメントありがとうございますv

こんばんは。こちらこそコメントありがとうございました♪メールもありがとうございます!後ほどまたお返事させていただきますねv

いそ太郎さんも「陰陽師」お好きなんですね〜博雅はホントにいい漢ですね!ちょっと道徳系な気がします〜でも実は風流な笛の使い手というのもツボ(笑)。晴明と仲良くお酒飲んでるところを想像するとほのぼのと和みます〜v

わあ拙文をそんな風に言っていただけて恐縮です〜。実は陰陽師シリーズは学生の頃、ハヤカワのホラー特集か何かの雑誌で「黒川主」を最初に読んだんですよ。中高生の時代から夢枕さんの他のシリーズ等も読ませていただいてたんですが、陰陽師は特に読みやすくて作品の雰囲気にぴったりな感じがします。

漫画は最後なぜかエジプトが出て来たりちょっと謎でしたね…抽象的でした。コメント嬉しかったですvありがとうございました!
海乃苔 |  2008.01.19(土) 21:03 |  URL |  【コメント編集】

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